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風をきって -冒険者たち- kazekitte.exblog.jp

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「弱者」に反論の機会を

今朝のM新聞4面オピニオンでの、山田健太=専修大教授・言論法 の雑誌批評である。

昨日の私が書いたのと同じ「文藝春秋1月号」の記事を取り上げて、
「今回の文春は、不十分ながらも、『弱き者の声』をきちんと報じており、その点は評価したい。」
と、書いてあった。不十分というのは、その記事の冒頭に編集部による寄稿内容を否定することわり書きが付く---という部分を指す。日本における報道対象の対抗手段が不十分であることなどを挙げ、特に雑誌には救済制度がないことが書かれていた。

日頃から、雑誌は読まないし、特にこの1年半あまりは専門領域しか読まないと、自身を縛っていたから、時事問題には本当に疎い。しかし、ネットなどでも取り上げられていたから、弱いものいじめみたいな嫌な感覚があった。この元朝日新聞記者の問題や朝日新聞自体の報道姿勢など、これからも注目したいと思う。

山田教授はさらに、今日的な雑誌編集の特徴として、声の大きな人や立場の強い人を意識して紙面を作っている雰囲気が色濃く感じられると書いているが、私のような一般人でもそれを強く感じる。ヘイトスピーチになっては困るが、週刊誌や月刊誌の新聞広告や電車の中吊りには、どこかの国の報道ではないかと思わせるような扇動的な文言が踊っている。この国の向かう先への不安な感じは、こんな処からも漂ってくる。ちょっと重苦しい空気が社会を覆っているような気がしてならない。
by kazewokitte | 2014-12-22 11:24 | 趣味